ZIF スライドロック方式 ライトアングル

こんにちは、サンライズweb担当です。

コネクタとかFFCに少し詳しいです。

前回からZIFコネクタの説明に入りました。前回は、スライドロック ストレートタイプのコネクタを図解しました。

今回はZIF スライドロック ライトアングルのコネクタについて説明していきたいと思います。

ZIF スライドロック方式 ライトアングル

コネクタとFFCの嵌合操作を人の手でやる以上、嵌合の際にある程度の作業スペースが必要になります。ストレートタイプでは、基板上に実装されたコネクタに上方向からFFCケーブルを挿入していくため、上方向については、スライドロックタイプでもフリップロックタイプでもスペースに余裕があることが前提でした。

スライドロックタイプは、フリップロックタイプに比べ古いタイプのロックのためデメリットもあります。例えばロック操作の際に2本の指でロック操作を行う必要があります。

しかしながら、スライドロックのライトアングルタイプは、フリップロックタイプでは嵌合操作ができない場所でも使えるケースがあります。

例えば、医療器のプローブのように、基板が何枚も積層されていて、組み立ての順番から、積層された基板の端面に一段につき一つコネクタが実装された箇所にFFCケーブルを挿入する場合です。

ライトアングルのスライドロックタイプは上方向に作業スペースが必要ないため、このような使い方ができます。

ZIF スライドロック方式 ライトアングル  図解

スライドロックタイプは、1mmピッチ以上のコネクタではZIFコネクタのロック方式として主流になります。

0.5mmピッチの時代になっても、スライドロックタイプの仮保持タイプを始め様々バリエーションをつくるメーカーもありましたが、0.5mmピッチ以下ではフリップロックタイプが次第に主流になり、スライドロックタイプを作っていたメーカーもフリップロックタイプを販売するようになります。

人間の感覚によるところなので、一概には言えないのですが、FFC挿入作業のやりやすさや、コの字型の端子の間にスライダーとFFCの両方が入る構造のため薄型化が難しかったのが要因です。

今回はこの辺にしたいと思います。それではまた