こんにちは、サンライズweb担当です。
コネクタとかFFCに少し詳しいです。
前回ライトアングルのフリップロックタイプのZIFコネクタについて説明しました。今回はストレートタイプについて説明していきたいと思います。
アクチュエーターと呼ばれるロック機構のカバーがついていて、このカバーを開け閉めしてロックを掛けるタイプのコネクタです。
ストレートタイプは、NON-ZIFのストレートタイプと同様に2種類の端子で構成され、実装面は千鳥(2列)になっています。
それでは記事で説明していきます。
回転式のアクチュエーターを閉じることでロックがかかります。明確なクリック感があることもライトアングルタイプと同じですね。
ストレートタイプが使われるケースとして、基板中央にコネクタを配置する場合に便利です。また、コネクタを複数個並べて使うこともできます。
複数個使うケース、具体的には業務用インクジェットプリンターの印字ヘッドなどは、信号数が多く、複数の多極コネクタが使われます。印字ヘッドはレールに沿い可動する部分ですので、薄くて軽く繰り返し動作に強いFFCが適しています。
また、ストレートタイプ全般に言えることですが、基板が垂直に立っている場合にはライトアングルタイプと比べて、結線作業がやりやすいです。というよりもライトアングルタイプは作業性が悪くて使えないです。
基板が垂直に立っている機器とは?
基板よりも大事なものが装置内部の中央に配置されているものです。例えばカーオーディオなどは、装置本体にはCD(いまはDVDかな)が入るスペースが必要なので、基板は筐体の端っこに垂直に立てられます。また、コピー機も機械の中心は紙送りと印刷の心臓部が入っているので電気の基板は端っこに追いやられて垂直に立てられて配置されます。
図解したコネクタは、説明図で補強金具を省いたり、ハウジングの横壁を簡略化しています。
フリップロックタイプのストレートタイプは、アクチュエータを倒すタイプと、ライトアングルタイプと同じように蓋を閉める方向に閉じるタイプがあります。今回図解したのは前者のタイプです。
今回はこの辺にしたいと思います。それではまた