バックフリップ ロック方式 ZIFコネクタ

こんにちは、サンライズweb担当です。

コネクタとかFFCに少し詳しいです。

今回はバックフリップロック方式のZIFコネクタについてお話しします。

アクチュエーターを開け閉めしてロックを掛けるタイプですが、前回説明したフロントロックタイプとは反対に、FFCケーブル挿入口と反対側にロック機構があります。

  • FFCケーブルの上下方向のあおりにつよい
  • ロックレバー操作がやりやすい

という特徴があります。しかしながら、ケーブル挿入口は、テーパーを設けているものの、フロントフリップタイプのようにガバッとあいていないため、FFCを挿入するのは、フロントフリップタイプよりも作業性が良くないです。

また、一般的にライトアングルタイプのFFCコネクタは、基板の端に配置することが推奨されますが、バックフリップタイプは、特に基板端への配置が絶対となります。

バックフリップ ロック方式 ZIFコネクタ  図解

バックフリップタイプは、2000年代半ば頃世の中に出てきました。
この頃のコネクタの大きさは高さ1mm程度、端子間ピッチは0.5mmが主流でした。 今でこそ、1mmクラスのバックフリップコネクタはは上下接点が常識となっていますが、発売当初は、上接点、または下接点のどちらかのタイプで販売されていました。上下接点タイプは、上下それぞれどちらでFFCと接触しても有効な接圧を持たなければいけません。当時の端子の加工技術では難しいものでした。

コネクタ端子の微細加工技術はこれ以降どんどん進化していきます。

2020年現在では高さ0.65mm、端子間ピッチ0.2mmととても小さな製品が出ています。