こんにちは、サンライズweb担当です。
コネクタとかFFCに少し詳しいです。
前回、ZIFコネクタとNON-ZIFコネクタのその他の違いについて説明しました。
説明する項目が多く、初めて出る専門用語もあったりして、わかりにくかったらごめんなさい。
今回から、コネクタの構造をできるだけ絵に描いて説明しようと思います。
記事で解説していきます。
1mm NON-ZIF DIP ストレートコネクタ
さて、1mmピッチのNON-ZIF、DIP、ストレートタイプのコネクタは端子が2種類使われています。
基板の穴の間隔を交互に開けることで、はんだ付け作業をやりやすくするためです。
というより、交互に配置しないで1mmピッチで1列に並べてしまうと、はんだ付けができないからです。
端子の中心から端子の中心までの距離が、1mmで穴の大きさが0.7mmづつとすると穴の端面から端面までが0.3mmになります。
また、FFCケーブルですが、導体のピッチは1mmですが、導体の幅は0.7mm程度となっています。
下記に今回の構成部品を紹介します。
- 1mmピッチ(導体幅0.7mm)
- 基板千鳥配列のため、同じ列の穴のピッチは2mmになります。
- 端子は2種類あります。
- ハウジングは1ピースの成形一回で作れる一般的な構造です。
端子の構造キンク加工とハウジングの説明
DIP端子なので、基板の穴に相当する位置に曲げ加工がされています。端子の赤丸で囲った部分です。
基板の穴は丸形状で、端子は角形状なので、基板に挿しただけではぐらぐらしてしまうので、曲げ加工を施してはんだ付けされるまでにコネクタの位置、姿勢を保つためにつけられています。キンク加工といいます。
ハウジングの青丸は切り欠きです。コネクタを持って基板に挿入する作業者がコネクタの向きを間違えないように形を変えています。
また、コネクタハウジング下部の端子の部分は、基板に直接触らないようにかさ上げされています。コネクタハウジングの樹脂と基板がぴったりついていると、はんだやフラックスを吸い上げやすいからです。これは他の一般的なコネクタでも同じです。近くに基板についているコネクタがあったら見てみてください。
ハウジングにコネクタを圧入します。圧入とは機械や治具を使って端子を押し込むことです。ハウジングと端子の大きさは隙間がほとんど無いように設計されているので力をいれて押し込みます。隙間がスカスカだと、端子が簡単に抜けてしまいます。一般的なコネクタはハウジングと端子の摩擦力で成り立っていて、接着剤などで固めているわけではありません。コネクタが使われる状態で、端子がハウジングから強い力で引き抜かれるまたは、押し込められる力がかかると予想される場合は、端子に返し(つりばりの返しのようなもの)をつけて抜けにくくするこがあります。
簡単ですが、1mm NON-ZIF DIP ストレートコネクタの図解をやってみました。
今回はこの辺にしたいと思います。それではまた